タイプの設計事務所で仕事をする建築士は建築家というより司法書士などのような“代願業者”であると考えるべきだろう。十数年前だが建築専門誌ではない一般誌に、共に一級建築士である(建築家ではない)若い夫婦の設計事務所が年に100軒の住宅を設計すると報じられていて、唖然としたことがある。私はかつて(1998年まで)5人の一級建築士からなるスタッフ(私を入れると一級建築士ばかり6人で、事務職員なし)を率いていたが、それでも年間にスタッフ1人あたり1軒半から2軒、事務所全体で7〜10軒の住宅の設計監理を行うのが精一杯であった。
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真の意味での設計監理はそれだけの手間と時間を要するので、一桁の料率の報酬では成り立たないのである。