二〇〇一年の夏に発売されたミサワホームの量販企画住宅「リミテッド25」は、坪二五万円台という低価格で話題を呼び、約四〇〇〇棟という業界の月間版売記録をつくりました。「強い家」をつくるのに「吹き抜け」が不利ですが、「リミテッド25」はリビングルームに五畳大の吹き抜けを設けながら、住宅の品質確保法の耐設性能は最高等級のランクになっています。この住宅の強度は、坪八〇万円の高級住宅と変わらないのです。住宅
「住宅の強さ」を求めるとコストがかかるという「非常... の続きを読む
竣工検査のときにはいろいろな箇所の検査をしなければなりません。普段何気なく使っている電気のコンセントも、そこに電気が通じていなければ役に立ちません。工事中、電気配線は電気工事業者がしますが、最近は家庭内LANや通信設備など複雑な配線が増えてきています。信じられないことですが、なかには配線ミスにより電気が通じていないことがあります。通常、竣工検査前に社内検査で通電確認をしますが、多くのハウスメーカー
電気が来ていないコンセント... の続きを読む
購入した最悪の土地、アダ名は「ジョーカー」。不動産だから手がかからないというのは勝手な思い過ごしであることがジョーカーとつき合ってみて初めて思い知らされました。特に周りの環境がこれほどまでに影響を及ぼすとは、それまで深く考えてもみませんでした。それだけに裏切られた思いが頭から離れませんでした。まさに安かろう、悪かろうとはよく言ったものです。ジョーカーこそ、その典型ではありませんか。そんなジョーカー
地盤調査でこんなに差がつく家造り... の続きを読む
地鎮祭は、一〇月の初め、晴天のやや風の強い日に行った。すぐ近くの王子神社から、女性の神主さんがやってきた。まだ二〇代であるかのような若々しさで、清楚な雰囲気に包まれた人だった。夫の母、私の両親、子どもたちと私の六人が並んでお祓いを受けた。やがて、祝詞が奏上されたのだが、神主さんの声は風に乗って天に向かって昇っていくように思えた。「さあ、これでいよいよわが家の建築が始まるのだ!」鍬入れには、思わず「
地鎮祭について... の続きを読む
「頭金10万円でOK」とか「ローンが95%まで使えます」などという広告が目立ちます。売れ行きにかげりが見えるたびに繰り返される販促(販売促進)の常套手段です。このすべてが悪いとは言いませんが、よく考えるとわかるように、すんなり売れる自信がない物件だからこそこうした販促手段を講じるわけで、景気が後退しても、ブームが去っても自信のある物件にはこんな手段が講じられることはありません。ということで、「頭金
頭金が安いのは落とし穴の可能性あり!... の続きを読む
健康ブームを背景に、いままで換気に無関心だった大手ハウスメーカーが急に換気システムをつけた住宅の販売に乗り出しています。しかし、気密性能と換気システムは切っても切れない関係にあり、住宅と換気の関係を研究せずに換気装置だけを導入しても意味はないのです。換気性能は住宅が決めるものであり、適正な換気のためには高気密住宅の技術が必要なのです。気密のよい家と悪い家とでは、同じ排気量でも換気効率はまったく異な
高気密の家は、換気も効率よくできる... の続きを読む
不動産は高値で安定するのか。それとも近い将来にまたブームが起こるとすれば……いまは東京の土地が非常に高くなった。それで家は買えないけど、家や土地さえ避けて通れば、わりと金を持っているという時代です。そういう人たちがお金をどこに使うかというのがポイントです。これも何年も前から、私はリゾートブームを予想してきました。最近湯沢が大変に注目されていますが、たまたまそこに温泉があるのと、新幹線で1時間くらい
不動産は高値で安定するのか... の続きを読む
「食寝分離」という名のもとに、日本住宅公団(現・独立行政法人都市再生機構)がLDKスタイルを取り入れたのは、1955年(昭和30年)のこと。それからすでに50年。もっと時間が経てば定着していくのか、それとも、もともと日本人の生活習慣に合っていないのか。建築家として毎日住まいの設計作業をしてゆくなかで、いつも頭から離れないテーマです。確かにリビングルームという部屋は、家族コミュニケーションの場として
日本人の生活習慣に合っていない... の続きを読む
一戸建て住宅にもタイプがあります。(1)「建築条件(プラン)付き」の土地を買い、住宅は本人の希望を採り入れて決められた業者が建築するケース(2)土地は建築期限付きであっても、住宅部分は「注文住宅」にして好きな業者で建築するケース(3)すでに開発されている区画内に、ほぼ完成された「建売住宅」を買うケース」「注文住宅」の良い点は、自分の理想とするマイホームを実現できることですが、それだけ手間とお金がか
自由設計の「注文住宅」、割安な「建売住宅」... の続きを読む
苦労して山のような書類を作ってこれでは、申し込むほうも目があてられない。しかも、その場合、しばしば高圧的な態度に出る銀行員も少なくない。これは銀行員の心中に「貸してやる」という意識が刷り込まれているからだ。現在でもそうだから、もし公庫という対抗勢力がなくなれば、その傾向はさらに顕著に出てくることは間違いない。借りるほうもどうしても「貸してもらった」という意識が働くから、態度が卑屈になりがち。だが、
個人レベルの住宅ローンについて... の続きを読む